トコジラミってご存知でしょうか?
2023年秋、フランス・パリでトコジラミの被害が世界的に話題となり、その後韓国でも大流行した事でトコジラミという存在を知ったという方も多いと思います。
刺されると猛烈な痒さで夜も寝られず、ひとたび繁殖すると自力でも駆除が困難!
しかも駆除費用はかなりの高額!
という、絶対家には連れて帰りたくない厄介なやつ。
トコジラミの主な発生時期は6~9月!!
ということで、これからの季節特に気をつけなければなりません。
トコジラミに出会わないように、そして家に持って帰らないようにするために私が実践している対策をご紹介します。
トコジラミ基本情報
もうご存知の方多いかと思いますが、念のため。
・トコジラミはカメムシの仲間
・体長は約5~8m
・色は茶褐色
・エサはヒトや動物の血液のみ
・ベッド・壁・床などの隙間に隠れるのが上手
トコジラミは明るい場所が苦手で、昼間はベッド・壁・床などの隙間に隠れていますが、夜になると出てきて吸血活動を行います。
英語ではBed Bug(ベッドバグ)と呼ばれています。
成虫は吸血しなくとも1年以上生き、雌雄に関わらず幼虫から成虫まですべて吸血します。
また、25℃くらいの暖かい場所を好みますが、0℃で6ヵ月、10℃で2年近く生存したという報告もあるほど寒さにも強いです。
トコジラミの成虫は1日3~6個産卵し、生涯産卵数は200~500個!
産卵数が多い上、繁殖力もすごいので、うっかり家に持ち帰ってしまったら悲劇です。
トコジラミは繁殖した場合に駆除が困難なため、出来る限り早期に発見・駆除することが重要です。
吸血された場合、症状は個人差がありますが、激しい痒みや赤み、腫れがしばらく続くことが多い。
【旅先でのトコジラミ対策】ポイント4つ
トコジラミは羽がついていないため飛ぶことができないので、ヒトの衣服やカバンにくっついて旅行先から自宅にやってきます。
旅行先で刺されるのは仕方ないにしても、自宅には絶対持ち帰りたくないですよね。
トコジラミを持ち帰らないために、旅行先で気をつけたいポイント4つ!
ポイント①旅行先の宿泊施設にトコジラミがいないか確認する
ベッドやソファ、マットレスの端や四隅は念入りにチェックする。
トコジラミが潜伏する場所には、必ず『血糞』という吸った血のフンで黒いシミのようなものがたくさんつくので、血糞がないかもチェック。
ポイント②床に荷物を直接置かない
ベッドやカーペットにはトコジラミが生息していることがあります。
とにかく、布製品は全て怪しいと思った方がいいです。
なので荷物はビニール袋に入れたり、スーツケースはビニールシートの上に置いたりする。
衣類は全てビニール袋に入れ、脱いだ靴もビニール袋に入れる。
スーツケースの開け閉めはバスルームのツルツルした床の上などでし、開けっぱなしにはしない!
ポイント③部屋を暗くせず、電気をつけて寝る
トコジラミは明るいところが苦手なので、寝る時は電気をつけてアイマスクをして寝る。
ポイント④寝る時は肌をできるだけ出さず、虫除けスプレー使用
トコジラミは服の繊維の中に潜り込めるほど小さくないので、服で覆われているところは吸血できません。
なので、長袖長ズボンのパジャマで肌を出さないようにする。
肌が出ているところは、対象害虫に「トコジラミ」が含まれている虫除けスプレーを使う。
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【旅行から帰ってからのトコジラミ対策】ポイント3つ
帰ってきてからの行動が1番重要です!
旅行中は運良く刺されなかったとしても、衣服やカバンにトコジラミはくっついてきていると考えた方がいいです。
「ちゃんと処理するまでは家に入れない」
「家に入れるのであればビニール袋で密封する」
を徹底しましょう!
ポイント①玄関で服を脱ぐ
家の中に入る前に、玄関で着ていた服を脱ぎます。
脱いだ服はビニール袋に入れて密封です。
スーツケースやカバンからは必要なものはとりだして、とりあえずビニール袋に入れて密封。くつもビニール袋で密封。
旅行出発前に、玄関にビニール袋を置いていくとスムーズです。
ポイント②布製品は全て熱処理
洗えるものは全て洗って、乾燥機で乾燥までしてしまいましょう。
コインランドリーの使用もおすすめです。
トコジラミは熱に弱いので、乾燥機の高温で死滅します。
間違っても、洗濯して干してしまわないように!
洗うと縮んでしまうニット類や、ナイロン製のリュックなどは乾燥機のみの使用をおすすめします。
ニット類は濡れていなければ乾燥機にかけても縮みません。
(モノによるかもしれないので自己責任でお願いします。)
乾燥機で30分〜1時間回せばトコジラミは死滅します。
ポイント③スーツケースは次使うまでビニール袋に入れて保管
スーツケースは中身を全て取り出し綺麗に掃除した後、黒いゴミ袋に入れて密封し日光に当てます。
黒いゴミ袋に入れて日光に当たることによって、ゴミ袋内はかなり高温になりトコジラミが死滅します。
そして、そのゴミ袋で密封したまま保管します。
旅行に持っていくべきトコジラミ対策グッズ
トコジラミが話題になってから、国内外10箇所ほど宿泊しましたが、
今のところトコジラミは家に持ち帰っていません。
旅行に行くなら必須のトコジラミ対策グッズをご紹介します。
宿泊施設に着いたらすぐ使うので、スーツケースの取り出しやすい場所か、手荷物に入れておくことをおすすめします。
チャック付きポリ袋
持っていくものは基本全てビニール製のポリ袋に入れて密封です。
あると便利なので、持っていきましょう。
ゴミ袋(45L、90L)
必須アイテム。
脱いだ服は全て袋に入れて密封し、洗濯するまでは出しません。
また、カバンや上着・くつなど入れるのにも使います。
ビニールシートのように床に敷いて荷物を置いたりもできます。
いろんな用途に使えるので多めに持っていきましょう。
90Lのゴミ袋はほとんどのスーツケースがすっぽり入るサイズなので、あると便利です。
ガムテープ、マスキングテープ
旅先でトコジラミに出会ってしまった時はガムテープでペタッと貼り付けて駆除します。
マスキングテープは壁紙や家具・ビニール袋に貼っても跡が残らずきれいに剥がせるので、あると便利です。
袋留めクリップ
無印やIKEAで売っている、お菓子の袋を留めるクリップです。
ビニール袋の口は閉じたいけど、何度か開け閉めするという時にめっちゃ便利です。
脱衣所にビニール袋とクリップを置いておいて、脱いだ服は袋に入れて袋の口をクリップで留めるようにしていました。
【おすすめ!】テープ付き養生シート
マスキングテープにビニールシートがくっついたもの。
これがめちゃくちゃ便利です!
トコジラミがいたとしてもツルツルのビニールは歩いたり登ったりできないので、安全地帯を作ることができます!
テープも綺麗に剥がせるマスキングテープなので、剥がした後ベタベタしたりしません。
ベッドのシーツの四隅をぐるっと囲えば、トコジラミがマットレスの隙間に潜んでいたとしても登ってこれないので、安心して眠れます。
また、スーツケースを密封したいけど、ちょっとビニール袋の大きさが足らない!という時にも使えます。
虫除けスプレー
対象害虫に「トコジラミ」が含まれているかどうか確認して購入しましょう。
寝る時に露出している肌の部分に使います。
トコジラミが寄ってきにくくなるので、刺されにくくなります。
おすすめしないトコジラミ対策グッズ
パラジクロルベンゼンの含まれる防虫剤
和紙で包まれた、タンスや衣装ケースに入れるための衣類防虫剤です。
エステー株式会社「ネオパラエース」
アース製薬「ピレパラアース」
などがあります。
トコジラミはこの「パラジクロルベンゼン」という成分を苦手としているため、トコジラミを荷物から遠ざけることができるとしていますが、私はおすすめしません!
パラジクロルベンゼンは、濃度が高くなると、眼、鼻、のどなどの粘膜を刺激し、咳・頭痛・吐き気・息切れなどの症状が出ることがあります。
低濃度でも長期間吸い続けると症状が出ることがあるので注意です。
主人は出張に行く時に、トコジラミ対策としてパラジクロルベンゼンの含まれる衣類防虫剤をスーツケースの中に入れたりして使っていたところ、ひと月もしないうちに頭痛や咳が止まらなくなるなどの体調不良に見舞われました。
パラジクロルベンゼンの含まれる防虫剤を全て捨ててしまったら体調は回復しましたが、その後も少しでもパラジクロルベンゼンの匂いを嗅ぐと咳が止まらなくなりました。
なので、私は絶対におすすめしません。
家にトコジラミを持ち帰ってしまったら…
家の中でトコジラミを見つけてしまったら…
トコジラミに噛まれてしまったら…
トコジラミが家中に増えてしまった場合は、プロの駆除業者にお願いするのが1番だと思います。
まだ一部屋だけ…とかなら、この燻煙剤でどうにかなるかもしれません。
アース製薬「ゼロノナイトG」
トコジラミやゴキブリを駆除する燻煙剤です。
従来の燻煙剤はトコジラミには効果がないばかりか、他の部屋にまでトコジラミの生息場所を広げてしまうので使用しない方がいいと言われていました。
この「ゼロナイトG」は、新有効成分テネベナール配合のため、従来の薬剤に強くなったトコジラミ(スーパーナンキンムシ)や抵抗性ゴキブリにも効果があります。
我が家では、旅行後にどうしても心配な場合はかばんやスーツケースなどの荷物を全て一部屋にまとめて「ゼロナイトG」を使用しようと思ってストックしています。
まだ使ったことはないのですが、念の為です。
まとめ
どんなに気をつけても、公共交通機関や宿泊先で持ち帰ってしまう可能性のあるトコジラミ。
1番大切なことは
「ちゃんと処理するまでは家に入れない」
「家に入れるのであればビニール袋で密封する」
を徹底することです!
トコジラミは絶対に家に入れないと心に誓って、頑張りましょう。