鉄分は成長期の子どもにとってとーっても重要な栄養素ですが、実は多くの子どもたちが不足していることをご存知でしょうか?
しかも乳幼児期に不足した場合、脳が十分に発達・発育しない場合も。
子供が偏食…
寝てくれない…
不機嫌、泣き止まない…
落ち着きがない…
こんな困った症状ありませんか?
もしかしたらそれ、鉄不足かも。
今の子供は鉄不足⁈貧血とは?
貧血とは血液中の赤血球の中にある、酸素を運ぶ役割のヘモグロビンの濃度が低くなった状態。
身体中に酸素が行き渡らなくなるので、わかりやすく言うと「酸欠状態」なんです。
鉄はヘモグロビンを作るのに必要不可欠な材料なので、鉄が不足すると貧血に!
貧血は色々な原因がありますが、子供の貧血の原因は鉄分が不足していることによる鉄欠乏性貧血がほとんどです。
貧血の症状
めまい、立ちくらみ、疲れやすい、顔色が悪い、動悸、息切れ、朝起きられない、頭痛、集中力の低下→学力不振、味覚異常、口内炎、口角炎
身体の不調の原因は貧血かも?
子供(特に乳幼児)は自分で症状を訴えられないので気付きにくいのです。
子供が鉄不足で貧血だと何が悪い?
赤ちゃん〜子供の鉄不足は貧血を引き起こすだけでなく、長期的な中枢神経系の発達・発育に悪影響を与えます。
中枢神経系:脳と脊椎のこと。
全身から集まる情報を整理して判断し、指令を出す「司令塔」の役割を担っています。
脳は生まれた時にはまだ完成されておらず、0〜2、3歳で急速に成熟し、その後はゆっくり発達し20代前半には完成するといわれています。
鉄は脳や神経の発達に必須の成分なので、乳幼児期に鉄が不足すると十分な発達・発育がなされない可能性があります。
また、鉄は運動発達、睡眠サイクルの確立、学習や記憶に重要な物質を作ることにも関わっています。
乳幼児期に鉄が不足すると…
言語理解・発語の遅れ、知能低下、処理速度の低下、注意・運動・認知・行動面での機能低下、睡眠覚醒リズムの乱れ
しかも、低下した認知機能などは成人になっても低いままであったという研究もあります!
1番鉄が必要な時期は乳幼児期(特に生後半年〜3歳)
大きくなってから「あの時、もっと鉄分摂らせておけば…」と後悔しても時すでに遅し、なんです。
また、鉄不足と注意欠如多動症(ADHD)の関係も指摘されています。
ADHDの子供は鉄不足がないか要チェックです。
赤ちゃんや子供でも貧血になるの?
新生児の間は、お母さんのお腹の中にいた時にもらった鉄をもっているので問題ないのですが、その後だんだん減り生後4〜6ヶ月で最低の値になります。
なので、生後半年から鉄不足になってくる子が増えてきます。
乳児期は人生で1番急激に成長する時期なので、この時期(生後6ヶ月以降)に鉄分を十分に摂ることが必要なんです!
特に母乳だけの「完母」の子はミルクの子よりも要注意です。
母乳中に含まれている鉄はとても吸収がいいのですが、量が少ないので鉄不足になる可能性が高く、離乳食でしっかり鉄を摂る必要があります。
赤ちゃん・子供はどれくらい鉄が必要?
生後6〜12ヶ月の赤ちゃんは1日当たり5.0mgの鉄が必要なのですが、実際には3.5mgほどしか摂れておらず不足している子がほとんどなんです!
《日本》
鉄の推奨量 | 実際の摂取量の平均 | |
1~2歳 | 4.5mg/日 | 3.5mg/日 |
3~5歳 | 5.5mg/日 | 4.3mg/日 |
アメリカ、カナダ、中国、韓国など他の国と比べてもかなり少ないですし、そもそもの鉄の推奨量が全然ちがいます。
ちなみに、
《アメリカ》鉄の推奨量(アメリカ国立衛生研究所(NIH))
なんと、日本の約2倍!
7〜12ヶ月 | 11 mg/日 |
1〜3歳 | 7 mg/日 |
4〜8歳 | 10 mg/日 |
日本ではされていませんが、世界の国々ではさまざまな食品に鉄を添加して、鉄が不足しないように対策がとられています。
小麦粉に鉄を添加している国が1番多く(米国、英国、カナダ、トルコ、タイなど)、他に米(フィリピン)やトウモロコシ(メキシコ)、塩(モロッコ)、魚醤(フィリピン)に添加しているようです。
アメリカでは60年以上も前から小麦粉100g当たり2.64mgの鉄が加えられ、イギリスでは1.65mgが加えられているんです。
日本でもぜひ行ってほしいなぁと思います。
乳幼児の鉄不足を防ぐには?
乳幼児の鉄分不足を防ぐには、
・鉄分を含んだ離乳食作り
・フォローアップミルクを飲ませる
など、積極的に鉄を摂るように心がけることが大切です。
特に母乳育児の場合は6ヶ月を過ぎたら、鉄を含む食品を摂ることが推奨されています。
魚、肉、卵黄などの他、豆腐、納豆、きな粉、ほうれん草などをあげてみましょう。
1~2歳が必要な1日分の鉄の量(4.5mg)の具体例
1~2歳が必要な1日分の鉄の量(4.5mg)の具体例をあげてみました。
どうでしょうか?
摂れてますか?
動物性食品(ヘム鉄)の方が植物性食品(非ヘム鉄)よりも吸収がいいので効率よく鉄が摂れます。
ですが、鉄は通常の食品から必要な量を摂るにはかなりの量を食べなくてはならず、なかなか難しい栄養素です。
動物性食品(肉類・魚介類)ヘム鉄
吸収率 15~20%
豚肝臓(レバー) | 35g |
牛ヒレ肉 | 180g |
鶏卵 | M玉4個 |
かつお | 240g |
植物性食品(海藻類・豆類・野菜類)非ヘム鉄
吸収率 2~5%
がんもどき | 1.7個(1個80g) |
納豆 | 1.5パック |
小松菜 | 160g |
ほうれん草 | 225g |
豚レバー、鶏レバーは鉄の含有量が多いですが、味にクセがあるので食べにくさを感じる子どもも多いですし、ビタミンAをとり過ぎる心配もあります。
注)ビタミンAは脂溶性ビタミンのため、摂りすぎると体内に蓄積されて、過剰症を引き起こす可能性があるので、摂り過ぎ注意です。
食事から鉄分などの栄養をしっかり取れるに越したことはありませんが、子どもがお肉や小松菜をパクパク食べてくれるとは限りません。
乳幼児の離乳食や食事に鉄入りのベビーフードや、鉄が強化された牛乳やおやつ、フォローアップミルクなども市販されています。
それらを上手に活用して、鉄を摂るようにしましょう!
おすすめの鉄分サポート食品
子供が偏食だったり、寝てくれない、不機嫌、落ち着きがない…
原因は鉄不足かも?と思っても鉄を含んだ食品であれこれ食事を用意するのは大変。
しかも、鉄が含まれてる食品って子供が食べたがらないもの多くないですか?
レバーとか小松菜とか…うちの子は嫌いです。
そこで我が家では手っ取り早く、鉄入りの栄養機能食品で補っています!
私は薬剤師なので、鉄剤は副作用として「胃がムカムカ」して続けられない人がいることも知っているので、子供は大丈夫なんだろうか?
こどもが口にするものだから安全で、安心して与えられるものじゃないと
と思って色々と探して、これは良い!と思ったのが鉄分サポート食品「ここすく鉄分」です。
我が子が飲んでいておすすめの鉄分サポート食品「ここすく鉄分」
【おすすめポイント】
・鉄臭さが少ない!
・フェリチン鉄の状態で吸収されるため副作用が少ない!
・個包装で便利!
ポイント①鉄臭さが少ない
鉄入りの栄養機能食品って結構鉄臭いものが多いんです。
公園で錆びた遊具で遊んだ後みたいな、血みたいな…
でも「ここすく鉄分」はほとんど感じられません!
全くないとは言い切れませんが、気になるほどではなく、うちの子は違和感なく飲んでいます。
オリゴ糖の甘味で美味しくいただけます。
ポイント②フェリチン鉄の状態で吸収されるため副作用が少ない
「ここすく鉄分」の鉄は、大豆由来の鉄分でフェリチン鉄というものです。
フェリチン鉄とは、ヘム鉄(Fe2+)、非ヘム鉄(Fe3+)と並び第三の鉄分とされ、最近注目の成分。
フェリチン鉄はヘム鉄並の高い吸収率(約15%~35%)です。
フェリチンと結合した鉄のことをフェリチン鉄(貯蔵鉄)と言います。
フェリチンとは、鉄を貯蔵するために鉄と結合しているタンパク質です。
ヘム鉄でも非ヘム鉄でも、体に取り込まれ貯蔵される場合はフェリチンとくっついて貯蔵されます。
大豆の鉄分はフェリチン鉄の状態で存在する事が確認されています。
鉄は吸収する際に独特な胃のムカつきや胃の痛み、便が黒くなるなどの不快な症状が出ることがあります。
ですが、フェリチン鉄はタンパク質に包まれたまま吸収が行われるので、そのような不快な症状がかなり少なく、子供でも問題なく摂ることができます。
ポイント③個包装で便利
「ここすく鉄分」は、1包2gの個包装
持ち運びに便利で、外食や旅行にも持っていきやすいです。
粉末タイプで冷たい飲み物にもサッと解けるので、外食時にはジュースに溶かして飲ませるのがおすすめ!
「ここすく鉄分」おすすめの飲み方
毎日続けることが大切なので、朝食やおやつの時にジュースやヨーグルトに溶かして飲ませてあげてください。
牛乳でもいいのですが、うちの子は「え?なにこれ?この牛乳甘くて変」と言って、牛乳の味が変わったことが気になっていたようです。(全部飲んでましたが…)
「ここすく鉄分」はほんのり甘みがあるので味が薄めのものは甘みが加わったことを感じやすいんだと思います。
牛乳だと違和感あったようですが、オーツミルクだと何も言わずに飲んでました。
我が家のおすすめは味のしっかりしたリンゴジュースやオレンジジュース、ヨーグルトです。
また、「ここすく鉄分」は粉自体が少し茶褐色なので、色味が似ている肉じゃがやお味噌汁などに混ぜるのもおすすめです。
個包装でどこでも持っていけるので、外出時や旅行にもぜひ持って行ってください!
最後に
鉄は通常の食事や、「ここすく鉄分」のようなサポート食品の摂取目安量を守っている場合、摂りすぎることはありません。
だだ、長期間摂りすぎると、便秘や吐き気などの副作用や、肝臓に負担がかかることがあるので摂取目安量よりも多く摂ることはおすすめしません。
鉄分を意識した離乳食や食事をしっかり食べているのに改善されない場合、遺伝的なものやウイルス感染、腸からの出血など他の病気の可能性もあるので一度小児科を受診しましょう。