子供を連れての海外旅行は色々心配なことがありますが、特に旅先で体調を崩さないか心配ですよね。
もしもに備えて海外旅行保険に入っていくのは絶対ですが、現地の病院を受診するほどではないちょっとした体調不良に対応できる常備薬があれば安心です。
現役薬剤師が【持っていくと安心なオススメ常備薬3選】をご紹介します。
また、日本の薬を機内持ち込みや手荷物として預けても問題ないのか、海外に薬を持ち込む際の注意点についてもご紹介します。
海外に薬を持ち込む際の注意点
海外に薬を持ち込むのは問題ありません。
ただし、薬の種類によっては、入国時に書類を提示する必要があるものあるので要注意です。
(子供が飲むような薬は基本的には大丈夫です。)
市販薬
ドラッグストアや薬局で売られている市販のお薬は、特に許可などは必要なく持ち込むことができます。
どんな成分の薬かわかるように、お薬の箱ごと持ち込むといいです。
処方箋薬
お医者さんから出される薬のことです。
子供が毎日継続して飲む薬としては、喘息、アレルギー性鼻炎、舌下免疫療法、アトピー性皮膚炎、便秘などのお薬が多いかと思います。
これらのお薬は持ち込みは特に問題ありません。
特別な許可も必要ありません。
毎日飲んでいるお薬を持っていくのを忘れると体調が悪くなったりして大変なので、忘れないようにしましょう。
万が一に備えて、少し予備を持っていくといいです。
持ち込みについて心配な場合は、厚生労働省「海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて」で確認してください。
持っていくと安心なオススメ常備薬3選
薬剤師である私が子供連れで海外旅行に行く時に絶対持っていく常備薬を3つご紹介します。
色々持っていく必要はありません。
この3つでダメなら、医師に診てもらった方がいいということなので、大変だと思いますが現地の病院を受診してください。
市販薬でおすすめのものも合わせてご紹介します。
必ず子供の年齢にあったものを使うようにしましょう。(体が大きくてもダメです!)
間違っても、子供に大人用の薬を量を減らして飲ませるということは絶対にしないでください。
【解熱鎮痛剤】急な発熱、痛みに
子供は慣れない環境や疲れで急に熱が出ることは多いと思います。
熱が出ると体力を消耗するので、しんどそうにしている場合は解熱鎮痛剤を使ってあげてください。
市販されている子ども用の解熱鎮痛薬は、ほとんどの場合アセトアミノフェンが主成分ですので、飲みやすさ使いやすさで選ぶといいと思います。
かかりつけの小児科でカロナールなどの飲み薬や坐薬の解熱鎮痛剤をもらっている場合はそれで大丈夫です。
小児用バファリンチュアブル
アセトアミノフェンのみのシンプルな解熱鎮痛薬です。
3歳から服用可能
チュアブル錠なので、水なしでラムネのように口の中で噛んだり溶かしたりして飲むことができるので、錠剤を飲み込むのが苦手な子にもオススメです。
こどもパブロン坐薬
小さい子供や具合が悪く薬を飲めない場合は、坐薬がオススメです。
1歳から使用できます。
【胃腸薬】便秘や下痢・軟便に
下痢は、体外に病原菌を排出する役割もあるので、原因がわかっていない場合は下痢止めを飲むことはおすすめできません。
便秘・下痢の場合は、腸内細菌を整える整腸剤を飲ませてあげてください。
あと、水分をしっかり摂ることをお忘れなく。
新ビオフェルミンSプラス細粒
新ビオフェルミンSプラスは錠剤と細粒(粉)の2種類ありますが、細粒は生後3ヵ月の赤ちゃんから大人まで服用可能。
お腹の調子を整えて、便を正常に近い状態にするので、便秘・下痢どちらの症状にも効果があります。
【痒み止め】虫刺されや湿疹に
旅行中、結構虫に刺されることがあります。
特に暑い地域。
蚊などが媒介する感染症もあるので、虫に刺されないことが1番です。
虫除けスプレーなどを使って刺されないようにしましょう。
新レスタミンコーワ軟膏
ステロイドの入っていない、痒み止め成分だけのシンプルな塗り薬。
赤ちゃんでも安心して使えます。
リンデロンVsクリーム
強めのステロイド配合で、痒みや腫れを早く治したい場合におすすめです。
赤ちゃんでも使えますが、塗った部分を舐めたりしないように注意してください。
まとめ
子供は体調が急変することもよくあります。
体調が悪い時は無理をさせず、よく観察してあげてください。
何かおかしいなと思った場合は必ず病院を受診するようにしましょう。
海外旅行に行く際は、海外旅行保険を絶対忘れずに!